このままぐっと夢見せて

耳で溶けて流れ込む 媚薬たちを閉じこめろ

新規のヲタクが間違って進んだ道。


「ライブに行く」

このことがごく普通になってしまった2016年末と2017年始。

もともと嵐のヲタクをやっていたから、今考えれば12~2月の間に通算で8回も1アイドルグループのコンサートに行っていたことが信じられない。

「コンサートに行く」
「会える」
「大好きな人にふれる」

この3つが当たり前になった。



以下にわたしは、新規のヲタクとして絶対に進んではいけなかった道を辿ってしまった自分への反省を、「今気づけたならまだ戻れる」という期待を込めて書きたい。





人間の欲望とは深く恐ろしいな、と思う。
足るを知らない。


クリスマスはドームでのコンサートに参加した。
初めてのジャニーズWESTのライブだった。
そして気持ちが完全にジャニーズWESTに持っていかれたことを自覚した、そんな時間だった。

もともとコンサートとは、自分とはすこし違った世界に住んでいる人らが自分たちファンを楽しませようと会場中を駆け回り、歌い、踊り、ニコニコと笑い、手を振り、こちらに歩み寄ってくれる空間。
クリスマスはそれに参加できただけで満足だった。あの場にいれたこと、ライトの1つになれたことが幸せすぎて、言葉より涙が止まらなかった。






しかしそのわずか1週間後には、わたしは彼らに触れることができる距離にいた。

ここが大きなポイントだったと思う



ドームよりも小さな会場、そして今までに座ったことのないような恵まれた席。
せっかく神様が与えてくれたものを、わたしはばかだから、勘違いしたんだろう

ばかなわたしは、彼らが目の前でアイドルをしてるだけじゃどこか物足りなく感じるようになってしまった。
つまりアイドルに見返りを求めてしまうようになっていた。


本当にばかだと思う。


ファンサービスがもらえること、
大好きな人の名前を書いたうちわを持っている自分が指をさしてもらえること、
そしてふれること。

こんなこと普通じゃないのに

なのにいつの間にかわたしはそれがコンサートのお金を払う対価だと勘違いしていた。


「楽しかった」を素直に言えないコンサートになることが嫌で、何か見返りが欲しい。爪あとを残したい。あわよくば自分を覚えてほしいと思うようになる
そして1公演1公演を「また明日もあるから」「また来月あるから」と、薄っぺらく楽しむようになる

こんなヲタクには絶対になりたくなかったのに。


わたしはどこからか道を間違えた

自分の中の小さな小さな傲慢が積み重なって、大切な大切な1回きりのコンサートの価値を下げていっている気がしてとっても怖くなった。コンサートに行く目的が、いつからかファンサービスをもらいにいくことに変わっていることに気づいた。

初めての多ステ。どれも楽しくて楽しくてしょうがなかったけど、ファンサービスが何ももらえなかった公演を物足りなく思った自分を恐ろしく思う。



「アイドルを『見たい』ではなく、アイドルに『見られたい』と思ったら迷惑オタの始まりだ」という誰かの言葉を初めて見かけたとき、正直自分には無縁なことだと思った。

ブラックバスのうちわを作ったときだって、もし視界に少しでも、一瞬でもこのうちわが入れたなら、大好きな自担は喜んでくれるかな、笑顔になってくれるかな、って自担の幸せを思いながら作った。
(結果とってもシュールなうちわになったけれど)
その思いが運良く届いて、ブラックバスを間近で見てくれた濵田くんが笑顔になってくれたときは本当に嬉しくて、「ああ自分はこの人をやっと笑顔にできた。大好きな笑顔にさせることができた。いつも笑顔をもらっているぶん、ちゃんと恩返しができた」と純粋に嬉しくて。


それが今はどうだ。

そのブラックバスの笑顔を勘違いして、次の公演に向けて確実に自分に来たファンサービスっていう確信を狙ったうちわしか考えていなかった気がする。
「ありがとう」「大好き」を届けたいコンサートが、いつからか「こっち見て」「応援しているのは私」という自己アピールの場になっていった。

今回の公演を終えて、わたしは自分の参戦態度がひどく恐ろしいものだと感じたし、楽しかったと思いながらもどこかでもやもやの残る公演になってしまったことがひどく悲しい。
「ファンサービスがもらえないなんてことだけでせっかく大好きになった彼らに対して嫌な思いをするかもしれない」こんな汚い考えが頭をよぎったこともまたゾッとしたし悲しかった。どこからものを言っているのか。何目線でそんなこと考えているのか。

そして「干された」という言葉が、もう苦手になった。怖くなった。


どれもこれも自分の驕りと勘違いが招いたこと。



わたしが彼らを応援しているのはデビューしてからだし、そもそも今までだってデビューした人たちしか知らなかったので、悲しいお別れをあまり経験していない。

決して新規を否定しているわけではないけれど、わたしにとっては、ひょっとしたらこれも甘んじた態度で参戦していた理由なのかもしれない。

直接「大好き」を届けられる空間にいられることは、そもそも当たり前ではなくて
大好きな人たちが目の前で、しかも笑顔でパフォーマンスしていることのありがたさにもまた気づけていなかったんだと思う。

いろいろなことをタレントたちと一緒に乗り越えて来た先輩ヲタさんたちは、きっと1公演1公演を大切に「ありがとうありがとう」と思いながら参加していると考えたら、さらに自分が情けなく感じた。

 


いろいろ書き出したら止まらなくなった。
とにかくわたしは1つ1つの公演に対する態度が最低だったということが今回のツアーでわかった。

また次に会える機会があるならば、心から彼らに「ありがとう」が届けられるような態度で臨みたい。1つ1つ大切に参加して、忘れられない思い出にしたい。
そしてわたしのように新規として応援していく人に対して、絶対にこんなヲタクにはなってほしくないから、ここに書いてみようと思いました。


おごり高ぶった自分を毎回反省させてくれるジャニーズWEST
また道を間違えたわたしのことを正しい方向へ向け直してくれて本当にありがとう。
どうかこれからも応援させてください。